漆/



漆という素材の魅力に魅せられて。制作や本の話や雑話など。

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2015年5月3日日曜日

微睡みを



前回の展示に出ておりました。乾漆の、目の青いウサギ。




2014年7月11日金曜日

websiteを・・




長い間停滞していたウェブサイトを更新しはじめました。
作品画像はまだまだ少ないですが、今後徐々にアップしていく予定です。
右上にリンクがあります。
そちらもどうぞ宜しくお願いいたします。

そして8月後半からグループ展に参加予定です。
今は毎夜、こそこそ制作しております。
DM上がり次第お知らせさせていただきます。



2013年12月8日日曜日

両手は窓の外


12月になりました。

寒さが厳しくなるにつれて修了制作が忙しくなり、制作に追われる日々を過ごしています。

今までダマジカを中心に作りブログに載せていましたが、実はもう2ヶ月ほど手をかけていません。
いつか展示出来る機会があればいいなと思いつつ、シカは修了が落ち着いたら再びやろうと思っています。とりあえず今は卒業することが大事なので。。

写真は修了制作の一部。パネルに、錆を引いてうっすら波紋を作っています。
ずっと黒を見ていると何処にいるのか分からなくなる。
でもそんな黒が好きです。

漆の仕事は塗るよりも研ぐ方に時間がかかります。
これを回転研ぎ機にかけるわけにはいかないので手動でやっています。
大体半日はずっと研いでる作業なので、これ、かなり地味。





大学の漆風呂は本当に綺麗です。
卒業したら2度とこんな大きな作品作れないだろうな。

2013年10月3日木曜日

乾漆行程2


10月になりました。
気温24℃湿度58%
中秋の名月も過ぎ、上野公園は銀杏が落ちはじめ、いよいよ秋が本格化です。

さて、前々回に引き続き乾漆制作行程です。

バラバラだったいくつかのパーツを麦漆(これは小麦粉を水で練って漆を加えたもの。ネバネバしていて強力な接着剤。金継ぎにも使われます)で接着させました。
耳とか。耳とか。顎とかね。
それから木を削って乾漆本体にはめ込みました。先のとんがっているところですね。設置の為に途中から木を使用しているんですが、何処から乾漆で何処から木かもう分からないでしょう(多分)。
乾漆って軽いことが強みの一つなんですが、今回のシカは使っている木がケンポナシという重くて堅い木であること、ツノもつくことなどを含めると既に結構重いです。これから漆を塗っていくともう少し重量が増すだろうなぁ。。金属に比べたら全然軽いけど。




それから行程遡りますが、このダマジカの石膏取り中の写真が出てきたので載せます。
ついでです。

これは油粘土で原型を作った後の石膏取り。
油粘土の石膏取りは石膏がはじかれるので難しい・・!
・・が、これは石膏の濃度を変えることによって今のところ解決。
しかしこのときはまだ試行錯誤中だったのでちょっと酷い有り様でした笑


で、この型が取れると乾燥させます。
下の写真はシカではなく別の作品(イヌ)のものですが。
バラバラに乾かすと型が歪んでしまうので後ほど針金で結びます。

日に当たって気持ち良さそう。



今回の説明は長くなってしまいました。話がだいぶ前後しているし。。
こののち湿度が下がってくると漆の仕事にも変化が訪れます。
でもそれはまた次回に。


2013年8月20日火曜日

乾漆行程

8月半ば過ぎてきましたが、まだまだ暑い日が続きますね。
今回は久々に乾漆の行程を載せます。・・あれ、はじめてだったかな。

いま制作中のものはダマジカの胸像。
ダマジカは日本には生息していません。日本でもおなじみの角が枝状に分かれているものと違って、葉のような掌状の角をしているのが特徴です。 英名はFallow Deer。とても美しい鹿です。

写真は粘土で原型を作り7月に石膏取りをしたもの。もう麻布貼りを終えて脱乾しています。表面は地の粉or切り粉の状態。
本当はもう全部くっつけてしまいたいんだけれども、今回は目を玉眼にすること(仏像制作に用いられますが、私は水晶ではなくガラスでの予定)、角を取り外し出来るように接続部を作ること、前作のオオカミのように設置面が少ないため、木の補強をいれること、などの理由がある為ギリギリまで別で作ります。
玉眼の方法は今回はじめてやります。しかし裏の合わせ方が結構難しいんですね・・。
上手くいったら載せましょう。
そして角はもう少し大きくする予定。大学にパーツを忘れてしまいましたが。





今回の鹿は作る前からタイトルが決まっています。雨をテーマにしています。先にタイトルが決まっているとイメージが固まりやすいので楽かな。パーツが多いのと接合作業は全然楽じゃないんですけどね。
今はこの他に修了制作も作っています。そちらはまだ粘土原型の状態でダマジカより大きさがあります。
予定、結構押してます。まぁ、いつものことなんですが・・。
また時間がある時にちゃんと漆のことを書きたいです。

今日はこの辺で。





2013年6月6日木曜日

title


作品タイトルって難しい。
タイトルひとつでその作品の印象がかなり変わってしまうから。

逆にタイトルから作品が生まれることもあって、
そういうときは言葉を大事にしながら作品をつくる。


・・このブログ、ひっそりやってるつもりだったんですが、だいぶアクセスされるようになってきました。まあ名前を公にしている時点でひっそりじゃないですよね。

タイトルに困ったとき、私はとあるUKロックバンドさんにお世話になっています。
単語ばかりが連なっていて、でも意味はわからないんだけど、とても素敵なものです。
あ、実はブログタイトルも頂戴したんです。

そしてどうしても思いつかないときは「untitled」
しかしこれは怒られます。どうやって見ればいいんだって。
でも本当に字が当てはまらない時もあるんです。なので許してください。スミマセン。

先々週くらいの仕事。ダマジカの角切り。
削る仕事。これは結構楽しかった。




この時期、小さい頃からとても苦手です。一年で一番体調が悪くて何も出来ない。
はやく梅雨終わらないかな・・。







2013年5月21日火曜日

乾漆コップ


5月半ばが過ぎました。

本日の気温27℃、湿度61%。

だいぶ漆にとって良い環境になってきました。
なぜなら漆は湿度で乾く(硬化する)樹液だからです。これは世界中どこを探しても漆だけなんだそうですね。
湿度温度が低い冬は乾きにくいんですが、漆は梅雨近くになるととっても元気そうです。
但し人に対する被害も大きいですが・・;


いまは乾漆のコップをつくっています。

発砲を胎にして、そこに離型を施し、直接麻布を貼っています。

凸部分は持ち手。また作業が空いてしまうと行程を忘れてしまうので、私はいつも枚数や進んだ行程をマークで記録しています。
一応脱乾も済んだのですが、乾漆ってホント歪む歪む歪む・・!
ゆるい円のコップをつくっていたはずなのに、いつの間にか楕円になってます笑
いや、笑えないw

胎が木地の方が安心感があるなー。でも轆轤はなかなか引けないので難しいなー。
そんなことを考えながら製作中。








2013年4月16日火曜日

新学期

新学期がはじまりました。
と言ってもいつもと変わりはありません。
散歩しているときの心拍数のよう。
漆芸科の環境は特に変わらず、ソワソワもフワフワもハラハラもドキドキもないので、本当、心中穏やかです。

ところでこの大学は独特の流れがあるようで、外と比べるとかなりゆったりしているように思います。それは入学して一番驚いたこと。慣れるのに大変だったこと。外に出る時また時の流れの差に苦労するであろうこと。

昨年卵殻で白鷺の棗をひとつ制作していました。
うずらの卵を使う技法で、なんて材料費安上がりなことなんだか。
ただ細かい作業なので、自分の足りない視力じゃ1日2時間が限界。
ただ精神統一ができる作業なので、またどうしてもやりたい。
やりたくなるんですよね。。




さて、次に作るもの考えますか。



2013年3月24日日曜日

空に知られぬ雪ぞ降りける


先月に仕上げた乾漆作品を手直ししています。

乾漆うさぎは2羽目。
うさぎは家で飼っているので作りやすいんです。大きさも丁度良いので。

ウサギの白の部分の色が上手く出なかったので、一度削って発色の良い顔料に置き換えてもう一度。

漆で白を出すのは難しいです。
顔料だけでは足りないので、私は銀粉を使ったりもします。
下地ももっと綺麗に表面出さないとなー。

作品つくる度に自分の甘さにげんなりしているので、これがきっと人生の課題でしょうね。






東京は桜が満開です。

4月に花見を計画していたのに、これじゃあ散ってしまうでしょう。あちゃー。

でも桜は散り際が一番好き。コップに浮かんだ花弁なんて、なんと風情のあることか。
ちょっと慌ただしい今年の桜ですが、今年もしっかり見届けたいと思います。



桜散る 木の下風は 寒からで 空に知られぬ雪ぞ降りける