漆/



漆という素材の魅力に魅せられて。制作や本の話や雑話など。

2013年5月21日火曜日

進級展


展示のお知らせです。

「漆芸研究室 大学院二年生展」
日時:平成25年度5月16日(木)〜5月31日(金) 9:00〜18:00 入場無料 土日祝休廊

場所:東京藝術大学美術学部 総合工房棟A5F 漆芸ギャラリー
出展者:與 奏一、新井 寛生、伊吾田 道子、加藤 萌、進藤 真理、西澤 絵理子
東京藝術大学漆芸研究室在籍中の大学院2年生が、大学院1年次にそれぞれ制作した作品を発表しています。

たくさんの漆のかたちがあります。

近くにお越しの際は、お立ち寄り下さいませ。

どうぞよろしくお願いします。







乾漆コップ


5月半ばが過ぎました。

本日の気温27℃、湿度61%。

だいぶ漆にとって良い環境になってきました。
なぜなら漆は湿度で乾く(硬化する)樹液だからです。これは世界中どこを探しても漆だけなんだそうですね。
湿度温度が低い冬は乾きにくいんですが、漆は梅雨近くになるととっても元気そうです。
但し人に対する被害も大きいですが・・;


いまは乾漆のコップをつくっています。

発砲を胎にして、そこに離型を施し、直接麻布を貼っています。

凸部分は持ち手。また作業が空いてしまうと行程を忘れてしまうので、私はいつも枚数や進んだ行程をマークで記録しています。
一応脱乾も済んだのですが、乾漆ってホント歪む歪む歪む・・!
ゆるい円のコップをつくっていたはずなのに、いつの間にか楕円になってます笑
いや、笑えないw

胎が木地の方が安心感があるなー。でも轆轤はなかなか引けないので難しいなー。
そんなことを考えながら製作中。