漆/



漆という素材の魅力に魅せられて。制作や本の話や雑話など。

2013年8月20日火曜日

乾漆行程

8月半ば過ぎてきましたが、まだまだ暑い日が続きますね。
今回は久々に乾漆の行程を載せます。・・あれ、はじめてだったかな。

いま制作中のものはダマジカの胸像。
ダマジカは日本には生息していません。日本でもおなじみの角が枝状に分かれているものと違って、葉のような掌状の角をしているのが特徴です。 英名はFallow Deer。とても美しい鹿です。

写真は粘土で原型を作り7月に石膏取りをしたもの。もう麻布貼りを終えて脱乾しています。表面は地の粉or切り粉の状態。
本当はもう全部くっつけてしまいたいんだけれども、今回は目を玉眼にすること(仏像制作に用いられますが、私は水晶ではなくガラスでの予定)、角を取り外し出来るように接続部を作ること、前作のオオカミのように設置面が少ないため、木の補強をいれること、などの理由がある為ギリギリまで別で作ります。
玉眼の方法は今回はじめてやります。しかし裏の合わせ方が結構難しいんですね・・。
上手くいったら載せましょう。
そして角はもう少し大きくする予定。大学にパーツを忘れてしまいましたが。





今回の鹿は作る前からタイトルが決まっています。雨をテーマにしています。先にタイトルが決まっているとイメージが固まりやすいので楽かな。パーツが多いのと接合作業は全然楽じゃないんですけどね。
今はこの他に修了制作も作っています。そちらはまだ粘土原型の状態でダマジカより大きさがあります。
予定、結構押してます。まぁ、いつものことなんですが・・。
また時間がある時にちゃんと漆のことを書きたいです。

今日はこの辺で。





2013年8月12日月曜日

「真夏の夜の夢」展 終了いたしました。


ギャラリー田中での「真夏の夜の夢」展、無事に終了いたしました。
展示名の通り期間中は猛暑日が続きましたが、そんな暑い中お越し下さった皆様、
誠にありがとうございました。この場をお借りしてお礼申し上げます。

今回の展示では5人のグループ展、素材はコアガラス、陶芸、漆芸、彫金と様々にあったのですが、技法や表現、それから作品に対する想いなど、それぞれの方から大変刺激を受けた展示となりました。


陶芸の伊藤さんが、「年代に関係なく作品を通して直ぐに仲良くなれるのが、物作りをしている人たちの特権ですね」とおっしゃっていたのですが、全くその通りだと思います。

年代も様々、素材も様々、でも期間中、何よりも作家さんたちとたくさんお話が出来たことが楽しかったです。

ギャラリーのオーナーである田中さんと奥様をはじめ、作家の皆さん、お越し下さった皆様、支えてくれた家族、新しい出会いに感謝です。


ああ、楽しかったなぁ〜