「 食す 」
台所は、いつもちょっと生々しい。
食べられるものにとって、そこは殺戮の現場であり、
食べるものにとって、そこは命の糧を得る場所だから。
他者の命を奪い、生きて行くものの感謝と祈りが、
台所の道具を美しい形にし、作法を生み出す。
だからこそ、台所は汚れてはいけない。
食具は美しくなければいけない。
ー 赤木明登 /「美しいこと」
食事は義務のようであった。
動くために食べる
そんな感じ。
意識の変化はここ最近のことで、
食 が美しいと感じる。
作る人も素材も
とても美味しいものだから、ふさわしい、美しい器に盛りたい
それから食とは大事だということも。
ただ、長く愛せる茶碗と大皿を探しているが、もう3年も見つかっていない。
いいものと美しいものは ふとした瞬間に分かったり、見つけたりするんだろうけど、
いざ探すとなると、これがなかなか難しい。